「1度来たら満足する場所」から「何度も来たくなる場所」へ 地域と旅行者を共感の輪でつなげる食堂型ゲストハウス

 

着想は、浪越弘行氏がスペインで出逢った会員制の食堂「美食倶楽部」。そこでは趣味や嗜好に共通 点のある人々が、自分たちで料理をし、集まって食事を楽しみながら交流を深める印象的な光景を目 の当たりにしました。近年、父母ヶ浜をきっかけに急速に観光地化する一方、オーバーツーリズムな どの課題も見えてきた三豊市において、「美食倶楽部」のような体験を「食堂型ゲストハウス」とし て料理人である自身も関わって地域の方々やゲストと共有することで、地域の方々には旅行者との楽 しいコミュニケーションを、旅行者にとっては濃密で得難い何度でも足を運びたい第二の故郷のよう な体験を提供することができると感じ「ku;bel」プロジェクトはスタートしました。

薪を焚べて炎を囲み、共感できる人たちと時間と食卓を共有する。 食を中心としたプリミティブで濃密な滞在体験型ゲストハウス。

浪越氏が「美食倶楽部」に着想を得たゲストハウス構想の中で中心に据えたのは、太古から人間 が親しんできた薪を焚べて起こした炎。これまでも料理人として燧灘の海水を薪で煮詰めて塩を つくったり、cafe de flotsに置かれた薪ストーブのまわりに集まる人々の姿を通して、炎を囲む空 間に秘められた魅力が、濃密なコミュニケーションを生む重要な役割を担っていることに着目 し、薪を焚べて調理を行う「薪火グリル」と本格的な厨房設備を備えたキッチンスペースとロン グテーブルを囲む食卓スペースのある調理から食事・団欒までを楽しむ食に特化したゲストハウス を整備。施設名は「焚べる」「食べる」「しゃべる」をつなげて「ku;bel」と名付けました。

OUTLINE

PJ title

Place
Building type

Complete

Director

Designer

Construction

Floor area

Photo

ku;bel

香川県三豊市
簡易宿所

2020.4

平宅 正人

平宅 正人

しわく堂

185.53㎡

藤岡 優